処方せんにより交付できる注射薬は,厚生労働大臣が定める注射薬に限定されています。以下にその注射薬を示しますが,在宅中心静脈栄養法用輸液や電解質製剤のように包括的な名称のものもあり、注射薬によっては判別しにくいものもあります。個別に確認したいときは、鈴鹿亀山薬剤師会事務局までご照会ください。ただし、明快に判断できない事例もありますのでご了承ください。
保険医が投与可能な注射薬(処方せん交付可)
2023.5.31現在No | 製剤名 | 効能・効果 | 管理料等 | 薬剤名例示 |
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1 | インスリン製剤 | 血糖降下剤 | C101 | ノボラピッド注 |
2 | ヒト成長ホルモン剤 | ヒト成長ホルモン | C101 | ノルディトロピンS注 |
3 | 遺伝子組換え活性型血液凝固第Ⅶ因子製剤 | 血友病治療薬 | C101 | ノボセブン静注用 |
4 | 乾燥濃縮人血液凝固第Ⅹ因子加活性化第Ⅶ因子製剤 | 血友病治療薬 | C101 | - |
5 | 乾燥人血液凝固第Ⅷ因子製剤 | 血友病治療薬 | C101 | クロスエイトMC注射用 |
6 | 遺伝子組換え型血液凝固第Ⅷ因子製剤 | 血友病治療薬 | C101 | ノボエイト静注用 |
7 | 乾燥人血液凝固第Ⅸ因子製剤 | 血友病治療薬 | C101 | ノバクトM静注用 |
8 | 遺伝子組換え型血液凝固第Ⅸ因子製剤 | 血友病治療薬 | C101 | リクスビス静注用 |
9 | 活性化プロトロンビン複合体 | - | - | |
10 | 乾燥人血液凝固因子抗体迂回活性複合体 | 出血傾向の抑制 | ファイバ静注用 | |
11 | 性腺刺激ホルモン放出ホルモン剤 | 性腺刺激剤 | C101 | ヒポクライン注射液 |
12 | 性腺刺激ホルモン製剤(注1) | 性腺刺激剤 | C101 | フォリスチム注 |
13 | ゴナドトロピン放出ホルモン誘導体 | 性腺刺激剤 | C101 | スプレキュア皮下注用 |
14 | ソマトスタチンアナログ | 先端巨大症/下垂体巨人症治療薬 | C101 | サンドスタチン皮下注用 |
15 | 顆粒球コロニー形成刺激因子製剤(注2) | 好中球減少病治療薬 | C101 | グランシリンジ |
16 | 自己連続携行式腹膜灌流用灌流液 | 腹膜灌流 | C102 | ダイアニールPD-2 |
17 | 在宅中心静脈栄養法用輸液(注3) | 中心静脈栄養補給 | C104 | エルネオパNF1号・2号輸液 |
18 | インターフェロンアルファ製剤(注4)(注6) | C型肝炎等 | C101 | スミフェロン注DS |
19 | インターフェロンベータ製剤(注5) | 多発性硬化症 | C101 | フェロン注射用 |
20 | ブプレノルフィン製剤(注6) | 鎮痛剤 | C108 | レペタン注 |
21 | 抗悪性腫瘍剤(注7) | - | C108 | - |
22 | グルカゴン製剤 | 血糖上昇剤 | C101 | グルカゴンG・ノボ注射用 |
23 | グルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニスト | 血糖降下剤 | C101 | ビクトーザ皮下注 |
24 | ヒトソマトメジンC製剤 | インスリン受容体異常症改善薬 | C101 | ソマゾン注射用 |
25 | 人工腎臓用透析液(注8) | - | C102 | バイフィル透析液 |
26 | 血液凝固阻止剤(注8) | 抗凝固作用 | C102 | ヘパリンナトリウム注 |
27 | 生理食塩水(注9) | - | C102他 | |
28 | プロスタグランジンⅠ2製剤 | 肺動脈性肺高血圧症 | C111 | トレプロスト注射液 |
29 | モルヒネ塩酸塩製剤(注6) | 鎮痛剤(麻薬) | C108 | 塩酸モルヒネ注射液 |
30 | エタネルセプト製剤 | リウマチ治療薬 | C101 | エンブレル皮下注 |
31 | 注射用水(注10) | - | ||
32 | ペグビソマント製剤 | 成長ホルモン受容体拮抗薬 | C101 | ソマバート皮下注 |
33 | スマトリプタン製剤 | 片頭痛治療薬 | C101 | イミグランキット皮下注 |
34 | フェンタニルクエン酸塩製剤(注6) | 鎮痛剤(麻薬) | C108 | フェンタニル注射液 |
35 | 複方オキシコドン製剤(注6) | 鎮痛剤(麻薬) | C108 | パビナール注 |
36 | ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム製剤 | ステロイド系消炎剤 | リンデロン注 | |
37 | デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム製剤 | ステロイド系消炎剤 | デカドロン注射液 | |
38 | デキサメタゾンメタスルホ安息香酸エステルナトリウム製剤 | ステロイド系消炎剤 | - | |
39 | プロトンポンプ阻害剤 | 潰瘍治療薬 | タケプロン静注用 | |
40 | H2遮断剤 | 潰瘍治療薬 | ガスター注射液 | |
41 | カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム製剤 | 血管強化薬 | アドナ注 | |
42 | トラネキサム酸製剤 | 抗プラスミン薬 | トランサミン注 | |
43 | フルルビプロフェンアキセチル製剤(注6) | 鎮痛剤 | C108 | ロピオン静注 |
44 | メトクロプラミド製剤 | 消化管機能異常 | プリンペラン注射液 | |
45 | プロクロルペラジン製剤 | 悪心,嘔吐の防止薬 | ノバミン筋注 | |
46 | ブチルスコポラミン臭化物製剤 | 鎮痙剤 | ブスコパン注射液 | |
47 | グリチルリチン酸モノアンモニウム・グリシン・L-システイン塩酸塩配合剤(注11) | 肝臓疾患治療薬 | C101 | 強力ネオミノファーゲンシー静注 |
48 | アダリムマブ製剤 | リウマチ治療薬 | C101 | ヒュミラ皮下注 |
49 | エリスロポエチン(注12) | 人工透析患者用 | C102 | エスポー皮下用シリンジ |
50 | ダルベポエチン(注12) | 人工透析患者用 | C102 | ネスプ注射液プラシリンジ |
51 | テリパラチド製剤 | 骨粗鬆症治療剤 | C101 | フォルテオ皮下注 |
52 | アドレナリン製剤(注13) | アナフィラキシー症状対処薬 | C101 | エピペン注射液 |
53 | ヘパリンカルシウム製剤 | 血栓性素因治療薬 | C101 | ヘパリンカルシウム皮下注 |
54 | オキシコドン塩酸塩製剤(注6) | 鎮痛剤(麻薬) | C108 | オキファスト注 |
55 | アポモルヒネ塩酸塩製剤 | パーキンソン病治療薬 | C101 | アポカイン皮下注 |
56 | セルトリズマブぺゴル製剤 | リウマチ治療薬 | C101 | シムジア皮下注 |
57 | トシリズマブ製剤(注14) | リウマチ治療薬 | C101 | アクテムラ皮下注 |
58 | メトレレプチン製剤 | 脂肪萎縮症治療薬 | C101 | メトレレプチン皮下注 |
59 | アバタセプト製剤(注14) | リウマチ治療薬 | C101 | オレンシア皮下注 |
60 | pH4処理酸性人免疫グロブリン(皮下注射)製剤 | 無又は低γ-グロブリン血症 | C101 | ハイゼントラ20%皮下注 |
61 | 電解質製剤(注15) | 電解質補給 | ソルデム3A,ビーフリード | |
62 | 注射用抗菌薬(注16) | 感染症治療薬 | ロセフィン点滴静脈注射用1gバッグ | |
63 | エダラボン製剤(注17) | 筋委縮性側索硬化症 | ラジカット点滴静注 | |
64 | アスホターゼアルファ剤 | 低ホスファターゼ治療薬 | C101 | ストレンジック皮下注 |
65 | グラチラマー酢酸塩製剤 | 多発性硬化症 | C101 | コパキソン皮下注 |
66 | 脂肪乳剤 | 栄養補給 | イントラリポス輸液 | |
67 | セクキヌマブ製剤 | 乾癬治療薬 | C101 | コセンティクス皮下注 |
68 | エボロクマブ製剤 | 高コレステロール血症 | C101 | レパーサ皮下注 |
69 | ブロダルマブ製剤 | 乾癬治療薬 | C101 | ルミセフ皮下注 |
70 | アリロクマブ製剤 | 高コレステロール血症 | C101 | プラルエント皮下注 |
71 | ベリムマブ製剤 | 全身性エリテマトーデス | C101 | ベンリスタ皮下注 |
72 | イキセキズマブ製剤 | 乾癬治療薬 | C101 | トルツ皮下注 |
73 | ゴリムマブ製剤 | 関節リウマチ・潰瘍性大腸炎 | C101 | シンポニー皮下注 |
74 | エミシズマブ製剤 | 先天性血液凝固第Ⅷ因子欠乏患者の出血傾向の抑制 | C101 | ヘムライブラ皮下注 |
75 | イカチバント製剤 | 遺伝性血管性浮腫の急性発作 | C101 | フィラジル皮下注 |
76 | サリルマブ製剤 | リウマチ治療薬 | C101 | ケブザラ皮下注シリンジ |
77 | デュピルマブ製剤 | アトピー性皮膚炎・気管支喘息・鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎 | C101 | デュピクセント皮下注 |
78 | ヒドロモルフォン塩酸塩製剤(注6) | 各種癌における鎮痛 | C108 | ナルベイン注 |
79 | インスリン・グルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニスト配合剤 | 2型糖尿病 | C101 | ゾルトファイ®配合注フレックスタッチ |
80 | ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム製剤(注18) | 急性副腎皮質機能不全既往患者又は急性副腎皮質機能不全 | C101 | ソル・コーテフ注射用(筋肉内注射) |
81 | 遺伝子組換えヒトvon Willebrand因子製剤 | von Willebrand病患者における出血傾向の抑制 | C101 | ボンベンディ静注用 |
82 | ブロスマブ製剤 | FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症 | C101 | クリースビータ皮下注 |
83 | アガルシダーゼ アルファ製剤 | ファブリー病 | リプレガル点滴静注用 | |
84 | アガルシダーゼ ベータ製剤 | ファブリー病 | ファブラザイム点滴静注用 | |
85 | アルグルコシダーゼ アルファ製剤 | 糖原病Ⅱ型 | マイオザイム点滴静注用 | |
86 | イデュルスルファーゼ製剤 | ムコ多糖症Ⅱ型 | エラプレース点滴静注液 | |
87 | イミグルセラーゼ製剤 | ゴーシェ病の諸症状の改善 | セレザイム静注用 | |
88 | エロスルファーゼ アルファ製剤 | ムコ多糖症IVA型 | ビミジム点滴静注液 | |
89 | ガルスルファーゼ製剤 | ムコ多糖症Ⅵ型 | ナグラザイム点滴静注液 | |
90 | セベリパーゼ アルファ製剤 | ライソゾーム酸性リパーゼ欠損症 | カヌマ点滴静注液 | |
91 | ベラグルセラーゼ アルファ製剤 | ゴーシェ病の諸症状の改善 | ビプリブ点滴静注用 | |
92 | ラロニダーゼ製剤 | ムコ多糖症Ⅰ型 | アウドラザイム点滴静注液 | |
93 | メポリズマブ製剤 | 気管支喘息・好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 | C101 | ヌーカラ皮下注 |
94 | オマリズマブ製剤 | 気管支喘息・特発性の慢性蕁麻疹 | C101 | ゾレア皮下注 |
95 | テデュグルチド製剤 | 短腸症候群 | C101 | レベスティフ皮下注用 |
96 | サトラリズマブ製剤 | 視神経脊髄炎スペクトラムの再発予防 | C101 | エンスプリング皮下注 |
97 | ビルトラルセン製剤 | ジストロフィン遺伝子欠失のデュシェンヌ型筋ジストロフィー | C101 | ビルテプソ点滴静注 |
98 | レムデシビル製剤 | SARS-CoV-2による感染症 | C101 | ベクルリー点滴静注用 |
99 | ガルカネズマブ製剤 | 片頭痛 | C101 | エムガルティ皮下注 120mg オートインジェクター及び同皮下注 120mg シリンジ |
100 | オファツムマブ製剤 | 多発性硬化症 | C101 | ケシンプタ皮下注20mgペン |
101 | ボソリチド製剤 | 軟骨無形成症 | C101 | ボックスゾゴ皮下注用0.4mg |
102 | エレヌマブ製剤 | 片頭痛発作の発症抑制 | C101 | アイモビーグ皮下注70mgペン |
103 | アバロパラチド酢酸塩製剤 | 骨粗鬆症 | C101 | オスタバロ皮下注カートリッジ1.5mg |
104 | カプラシズマブ製剤 | 後天性血栓性血小板減少性紫斑病 | C101 | カブリビ注射用10mg |
105 | 濃縮乾燥人C1-アクチベーター製剤 | 遺伝性血管性浮腫 | C101 | ベリナートP静注用500 |
106 | フレマネズマブ製剤 | 片頭痛 | C101 | アジョビ皮下注225mgシリンジ |
107 | メトトレキサート製剤 | 関節リウマチ | C101 | メトジェクト皮下注7.5mgシリンジ0.15mL |
108 | チルゼパチド製剤 | 2型糖尿病 | C101 | マンジャロ皮下注2.5mgアテオス |
109 | ビメキズマブ製剤 | 乾癬 | C101 | ビンゼレックス皮下注160mgオートインジェクター |
110 | ホスレボドパ・ホスカルビドパ水和物配合剤 | パーキンソン病 | C101 | ヴィアレブ配合持続皮下注 |
111 | ペグバリアーゼ製剤 | フェニルケトン尿症 | C101 | パリンジック皮下注2.5mg |
112 | パビバフスク アルファ製剤 | ムコ多糖症 II 型 | C101 | イズカーゴ点滴静注用10mg |
113 | アバルグルコシダーゼ アルファ製剤 | ポンペ病 | C101 | ネクスビアザイム点滴静注用100mg |
114 | ラナデルマブ製剤 | 遺伝性血管性浮腫 | C101 | タクザイロ皮下注300mgシリンジ |
115 | ネモリズマブ製剤 | アトピー性皮膚炎 | C101 | ミチーガ皮下注用60mgシリンジ |
注) 厚生労働大臣が定める保険医が投与することができる注射薬は, 処方箋により交付ができる注射薬となります。
< 保険医療機関及び保険医療養担当規則抜粋>
第二十条の第2号投薬のト 注射薬は, 患者に療養上必要な事項について適切な注意及び指導を行い, 厚生労働大臣の定める注射薬に限り投与することができることとし,その投与量は, 症状の経過に応じたものでなければならず, 厚生労働大臣が定めるものについては当該厚生労働大臣が定めるものごとに一回十四日分, 三十日分又は九十日分を限度とする。
第3号処方箋の交付のロ 前イによるほか, 処方箋の交付に関しては, 前号に定める投薬の例による。
備考1 「C101」は, 在宅C101 在宅自己注射指導管理料の対象注射薬( 特掲診療科の施設基準等別表第九に掲げる注射薬) 。製剤によっては, 対象疾病等の制限があります。
備考2 「C102」はC102在宅自己腹膜灌流指導管理料またはC102-2在宅血液透析指導管理料,「C104」はC104在宅中心静脈栄養法指導管理料, 「C108」はC108 在宅悪性腫瘍等患者指導管理料または108-2 在宅悪性腫瘍等患者共同指導管理料, 「C111」はC111在宅肺高血圧症患者指導管理料等の対象注射薬
注1) 在宅における排卵誘発を目的とする性腺刺激ホルモン製剤を用いた治療については、在宅自己注射指導管理料は算定できない。ただし、性腺刺激ホルモン製剤に含まれるフォリトロピンベータ製剤( 遺伝子組換えヒト卵胞刺激ホルモン製剤)を「視床下部-下垂体機能障害に伴う無排卵及び希発排卵における排卵誘発」の治療のために投与した場合、又はフォリトロピンアルファ製剤( 遺伝子組換えヒト卵胞刺激ホルモン製剤)を「視床下部-下垂体機能障害又は多嚢胞性卵巣症候群に伴う無排卵及び希発排卵における排卵誘発」の治療のために投与した場合に限っては、在宅自己注射指導管理料を算定できる。
注2) 再生不良性貧血及び先天性好中球減少症の患者に対して用いた場合に限り算定する。
注3) 医科点数表の「C104在宅中心静脈栄養法指導管理料」の対象薬剤。「在宅中心静脈栄養法用輸液」とは, 高カロリー輸液をいい, 高カロリー輸液以外にビタミン剤, 高カロリー用微量元素製剤及び血液凝固阻止剤を投与することができる。なお, 院外処方可能な注射薬のうち, 処方医及び保険薬剤師の医学薬学的な判断に基づき適当と認められるものについて, 在宅中心栄養法用輸液に添加して投与することは差し支えない。
( 無菌製剤処理加算について)
ア 「無菌製剤処理」とは, 無菌室・クリーンベンチ・安全キャビネット等の無菌環境の中で, 無菌化した器具を使用し, 無菌的な製剤を行うことをいう。
イ 注射薬調剤料の無菌製剤処理加算は, 2以上の注射薬を無菌的に混合して(麻薬の場合は希釈を含む。),中心静脈栄養法用輸液又は抗悪性腫瘍剤を製剤した場合に算定し,中心静脈栄養法用輸液又は抗悪性腫瘍剤又は麻薬を1日分製剤する毎にそれぞれ69点,79点又は69点( 6歳未満の乳幼児の場合においては, 1日分製剤する毎にそれぞれ137点,147点又は137点) を加算する。
ウ 抗悪性腫瘍剤として無菌製剤処理加算の対象になる薬剤は, 悪性腫瘍等に対して用いる細胞毒性を有する注射剤として独立行政法人医薬品医療機器総合機構法(平成14年法律第192号)第4 条第5 項第1 号の規定に基づき厚生労働大臣が指定した医薬品( 平成16年厚生労働省告示第185号) において指定されたものをいう。
エ 無菌製剤処理加算は, 同一日の使用のために製剤した場合又は組合せて1つの注射剤として製剤した場合においても, 1日につき1回に限り, 主たるものの所定点数のみ算定するものとする。
注4) C 型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善( 血中H C V R N A 量が高い場合を除く。)を目的として単独投与に用いた場合、C 型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善( セログループ1 の血中H C V R N A 量が高い場合を除く。) を目的として単独投与に用いた場合、H B e 抗原陽性でかつD N A ポリメラーゼ陽性のB 型慢性活動性肝炎のウイルス血症の改善を目的として単独投与に用いた場合及びHTLV-1関連脊髄症(HAM)に対して用いた場合に限り算定する。なお、ペグインターフェロンアルファ製剤については算定できない。
注5) 多発性硬化症に対して用いた場合に限り算定する。
注6) , 注7)「医科点数表C108 在宅悪性腫瘍等患者指導管理料( 在宅における鎮痛療法又は悪性腫瘍の化学療法*1) ) 」の対象薬剤。
※1) 「在宅における鎮痛療法※ 2 )又は悪性腫瘍の化学療法※ 3 )」とは、末期※ 4)の悪性腫瘍又は筋萎縮性側索硬化症若しくは筋ジストロフィーの患者であって、持続性の疼痛があり鎮痛剤の経口投与では疼痛が改善しないため注射による鎮痛剤注入が必要なもの又は注射による抗悪性腫瘍剤の注入が必要なものが、在宅※ 5 ) において自ら実施する鎮痛療法又は化学療法をいう。
※2)「鎮痛療法」とは、ブプレノルフィン製剤、モルヒネ塩酸塩製剤、フェンタニルクエン酸塩製剤、複方オキシコドン製剤、オキシコドン塩酸塩製剤、フルルビプロフェンアキセチル製剤又はヒドロモルフォン塩酸塩製剤を注射又は携帯型ディスポーザブル注入ポンプ若しくは輸液ポンプを用いて注入する療法をいう。なお、モルヒネ塩酸塩製剤、フェンタニルクエン酸塩製剤、複方オキシコドン製剤、オキシコドン塩酸塩製剤又はヒドロモルフォン塩酸塩製剤を使用できるのは、以下の条件を満たすバルーン式ディスポーザブルタイプの連続注入器等に必要に応じて生理食塩水等で希釈の上充填して交付した場合に限る。
ア 薬液が取り出せない構造であること
イ 患者等が注入速度を変えることができないものであること
※3)「化学療法」とは、携帯型ディスポーザブル注入ポンプ若しくは輸液ポンプを用いて中心静脈注射若しくは植込型カテーテルアクセスにより抗悪性腫瘍剤を注入する療法又はインターフェロンアルファ製剤を多発性骨髄腫、慢性骨髄性白血病、ヘアリー細胞白血病又は腎癌の患者に注射する療法をいう。
※4) 対象となる患者が末期であるかどうかは在宅での療養を行っている患者の診療を担う保険医の判断によるものとする。なお、化学療法の適応については、末期でない悪性腫瘍の患者も末期の悪性腫瘍の患者に準じて取り扱う。
※5) 外来と在宅において化学療法を行うものについては、主に在宅において化学療法を行う場合は在宅悪性腫瘍等患者指導管理料を算定し、主に外来で行う場合には在宅悪性腫瘍等患者指導管理料は算定せず、注射手技料及び基準を満たす場合には外来化学療法加算等を算定する。なお、外来で抗悪性腫瘍剤の注射を行い、注入ポンプなどを用いてその後も連続して自宅で抗悪性腫瘍剤の注入を行う等の治療法のみを行う場合は当該指導管理料の対象には該当しない。
注8) 在宅血液透析を行っている患者(以下、「在宅血液透析患者」という。)に対して使用する場合に限る。
注9) 在宅血液透析患者に対して使用する場合及び本号に掲げる注射液を投与するに当たりその溶解又は希釈に用いる場合に限る。
注10) 本号に掲げる注射液を投与するに当たりその溶解又は希釈に用いる場合に限る。
注11) 慢性肝疾患における肝機能異常の改善に対して用い、在宅自己注射での静脈内投与について十分な経験を有する患者であって、医師により必要な指導を受けた場合に限り算定する。
注12) 在宅血液透析又は在宅腹膜灌流を行っている患者のうち腎性貧血状態にあるものに対して使用する場合に限る。
注13) 蜂毒、食物及び毒物等に起因するアナフィラキシーの既往のある患者又はアナフィラキシーを発現する危険性の高い患者に対して、定量自動注射器を緊急補助的治療として用いた場合に限り算定する。
注14) 皮下注射により用いた場合に限り算定する。
注15) 「電解質製剤」とは, 経口摂取不能又は不十分な場合の水分・電解質の補給・維持を目的とした注射薬( 高カロリー輸液を除く。) をいい, 電解質製剤以外に電解質補正製剤( 電解質製剤に添加して投与する注射薬に限る。) , ビタミン剤, 高カロリー輸液用微量元素製剤及び血液凝固阻止剤を投与することができる。
注16) 「注射用抗菌薬」とは, 病原体に殺菌的又は静菌的に作用する注射薬をいう。
( 薬剤に関する事務連絡)
( 問) C200薬剤において, 「厚生労働大臣の定める注射薬のうち, 『注射用抗菌薬』とは, 病原体に殺菌的又は静菌的作用する注射薬をいう。」とあるが, 抗真菌薬と抗
インフルエンザ薬についても該当するか。
( 答) 該当する。 ( 平26.4.10 医療課事務連絡)
注17) 筋委縮性側索硬化症患者に対して使用する場合に限る。
注18) 急性副腎皮質機能不全( 副腎クリーゼ) の既往のある患者又は急性副腎皮質機能不全(副腎クリーゼ)を発症する危険性の高い患者に対して、筋肉内注射により用いた場合に限り算定する。