Q1:「薬剤師在宅訪問サポート」って何ですか?
A1:薬剤師の在宅訪問活動は,「在宅患者訪問薬剤管理指導(介護保険では,「居宅療養管理指導」)」といいますが,鈴鹿亀山薬剤師会では,親しみを持っていただくために「薬剤師在宅訪問サポート」と名付けました.
また,患者様およびご家族様から相談を受けたり,医師等医療関係者の皆様に薬剤師在宅訪問サポートを応需する薬局を紹介する薬剤師在宅訪問サポート相談窓口を設けています.
薬剤師在宅訪問サポート相談窓口
所在地 | 鈴鹿亀山薬剤師会事務局内 鈴鹿市安塚町638-21 |
対応日時 | 祝日を除く月~金曜日 9:00~17:00 |
TEL | 059-381-2233 |
FAX | 059-381-2234 |
お問い合わせからお願いします。 |
Q2:通院している患者様も「薬剤師在宅訪問サポート」の対象となれるの?
A2:対象患者様の要件は,「在宅で療養を行っている患者であって通院が困難な方」となっています.
また,医科点数表では,「独歩で家族・介助者の助けを借りずに通院できる者は通院が容易と考えられる」とされています.つまり,家族・介助者の助けを借りないと通院できない患者様も対象になると考えられます.
Q3:「薬剤師在宅訪問サポート」の依頼方法は?
A3:患者様がかかりつけの薬局をお持ちの場合は,応需できる薬局名簿で確認して直接依頼してください.また,適切な薬局がない場合は薬剤師在宅訪問サポート相談窓口に連絡してください.薬剤師会が責任をもって紹介させていただきます.
なお,医師の指示が必要ですので,処方せんの備考欄に「訪問指示」等と記載して患者様に交付してください.
Q4:薬局に在宅を指示するときに,処方せんの発行に併せて,診療情報提供書の発行が必要ですか?
A4:処方せんの発行に併せて,薬局に診療情報提供書の発行をお願いします.同提供書は,薬局が薬学的管理指導計画を策定する際の重要な資料となりますので,医科点数表で診療情報提供料(Ⅰ)(250点)として評価されています.
注)医師の居宅療養管理指導を算定している場合は,診療情報提供料(Ⅰ)を算定できません.
Q5:「薬剤師在宅訪問サポート」の訪問回数は?
A5:薬剤師在宅訪問サポートでは,薬学的管理指導計画を策定し,1ヶ月に4回を基本として定期的に訪問します.なお,末期の悪性腫瘍または中心静脈栄養法の対象患者様については,週2回かつ1ヶ月に8回の訪問が可能です.
また,患者様の急変等にともない,担当保険医の求めにより緊急に患家を訪問して必要な薬学的管理および指導を1ヶ月に4回行うことができます.
Q6:「薬剤師在宅訪問サポート」の具体的な内容は?
A6:医師の指示に基づき薬学的管理指導計画を策定し,定期的に患者様宅を訪問して次の内容を実施し,その結果を文書で医師(介護保険を利用されている患者様の場合は,併せて介護支援専門員)に情報提供を行います.
<お薬を自宅にお届け>
1.お薬をご自宅までお届けします.
<ていねいな説明>
2.服薬の状況や副作用などを確認して,お薬の効果や飲み方を説明します.
<飲みやすくする工夫>
3.患者様の状態に合わせて,お薬を飲みやすく工夫します.
4.お薬を飲み忘れないように工夫します.(お薬の一包化など)
<お薬の管理>
5.使用状況に合わせてお薬の数の調節を医師に提案します.
6.飲み残したお薬を整理します.
<医師への情報提供>
7.医師にお薬による体調の変化を報告します.
8.診察時に医師に伝えられなかったことがあれば伝達します.
<お問い合わせへの対応>
9.お薬に関する患者様からのお問い合わせにお答えします.
Q7:疼痛緩和療法や中心静脈栄養法における対応は?
A6:疼痛緩和療法では,医療用麻薬の内服薬や貼付剤から注射薬の持続注入まで対応可能です.
また,中心静脈栄養法では,高カロリー輸液の無菌調製も可能です.
医療用麻薬の調剤や無菌調製が可能な薬局は,薬剤師在宅訪問サポート相談窓口で紹介させていただきます.
A8:注射用抗菌薬や電解質製剤を処方せん調剤することは可能ですか?
A7:注射用抗菌薬,末梢静脈栄養輸液を含む電解質製剤などの注射薬を 処方せん調剤することは可能です.
鈴鹿亀山薬剤師会では,一部の電解質製剤などを用意していますので,個別の事例がありましたら,ご気軽に薬剤師在宅訪問サポート相談窓口に相談してください.