鈴鹿市では、南海トラフ地震を想定し、防災関係機関と市民、関係企業・団体が一体となった実践的な訓練を行い、相互の連携協力体制や災害応急活動の強化を図ることを目的に「令和4年度鈴鹿市総合防災訓練」を実施しました。一般の方を対象とした稲生小学校での避難所の運営訓練や玉垣小学校でのトリアージの体験型訓練、鈴鹿市保健センターでの鈴鹿市医療本部の活動訓練などが実施されました。
鈴鹿亀山薬剤師会は、避難所の運営訓練、トリアージの体験型訓練、鈴鹿市医療本部の活動訓練に参加しましたのでその概要をお知らせします。
1.令和4年度鈴鹿市総合防災訓練における訓練計画-鈴鹿亀山薬剤師会-
Ⅰ 実施機関:鈴鹿亀山薬剤師会
Ⅱ 実施日時:令和4年10月23日 8:30~12:00
Ⅲ 訓練想定:南海トラフ地震が発生し市内は最大震度7を観測し、大津波警報が発表、市内の多くの地区で被害が発生
Ⅳ 実施場所
1.鈴鹿亀山薬剤師会災害対策本部(事務局:鈴鹿市安塚町638-21)
2.鈴鹿市医療本部(鈴鹿市保健センター:鈴鹿市西条5丁目118−1)
3.玉垣小学校(救護所:鈴鹿市北玉垣町947)
4.稲生小学校(避難所:鈴鹿市稲生3丁目10−1)
5.鈴鹿センター薬局(鈴鹿亀山地域医薬品等地域供給所:鈴鹿市安塚町638-21)
6.会員薬局(玉垣小学校・稲生小学校の近隣薬局)
Ⅳ 活動内容
1.薬剤師会災害対策本部
(1) 設置
① 鈴鹿亀山薬剤師会は、発災後速やかに鈴鹿亀山薬剤師会事務局に「鈴鹿亀山薬剤師会災害対策本部(以下。『会災害対策本部』」を設置する。
② 会災害対策本部は、鈴鹿センター薬局について、災害時における医薬品等の確保・供給マニュアル(平成28年3月三重県健康福祉部)に基づき県地方災害対策部医薬品等確保供給担当(保健所)から「鈴鹿亀山地域医薬品等地域供給所」として指定を受ける。
(2) 活動
① 会災害対策本部は、鈴鹿市から鈴鹿市医療本部への役員の派遣、玉垣小学校救護所への医薬品・医療材料の供給、稲生小学校避難所への「健康・お薬相談窓口」の開設の要請を受ける。
② 会災害対策本部は、鈴鹿市医療本部に役員2名を派遣する。
③ 会災害対策本部は、会員薬局の被災状況を確認して、対応可能な薬局に稲生小学校避難所への「健康・お薬相談窓口」の開設を依頼する。
2.医療本部の薬剤師
(1) 設置
会災害対策本部が、鈴鹿市医療本部に役員2名を派遣する。
(2) 活動
① 鈴鹿市・医師会との連絡調整
② 救護所からの医薬品等の供給要請を薬剤師会本部に伝達
3.玉垣小学校救護所
(1) 医薬品・医療材料の供給の流れ
① 玉垣小学校救護所は、医療本部に不足する医薬品・医療材料等の供給を要請する。
② 医療本部に詰めている薬剤師会役員は、薬剤師会本部に玉垣小学校救護所への医薬品・医療材料等の供給を要請する。
③ 薬剤師会本部は、玉垣小学校救護所から要請のあった医薬品・医療材料を確保する。
④ 確保した医薬品・医療材料を玉垣小学校救護所に供給する。
<医療本部では確保が難しい医薬品・医療材料の対応>
⑤ 鈴鹿中央総合病院薬剤部と協議して確保することを想定してもよい。
⑥ 薬剤師会本部は、確保できない医薬品・医療材料があるときは医療本部に、その旨を連絡する。
4.稲生小学校避難所における活動
(1) 会災害対策本部からの要請に基づき、稲生小学校避難所に「健康・お薬相談窓口」を開設する。
(2) 「健康・おくすり相談窓口」における今回の活動は以下とおり。
① おくすり相談所業務
ア 避難者の健康相談とOTC医薬品の配布
イ 避難者の服用薬の確保・供給
ウ 避難者が相談に訪れるので、相談を受けて対応する。
② 遠隔地診療時の避難者の支援
ア 鈴鹿市がMicrosoft Teamsを利用して医療本部と稲生小学校をWeb中継
イ 被災者の遠隔地診療を行う(医療機関は医療本部)
ウ 医療機関は処方箋発行(処方せんの準備は薬剤師会)
エ 処方箋は医療本部の薬剤師会担当が画像でサイトウ薬局に送信
オ 薬局では処方箋調剤を行う
カ 処方薬を稲生小学校避難所の患者に交付する。
③ 対応の想定
東日本大震災時の厚生労働省の通知を参考にして対応する。
(3) 必要物品
① 健康チェック:非接触型体温計、パルスオキシメーター、血圧計
② 記録用紙と筆記用具
③ パソコン
④ 看板(看板立て)
Ⅴ 連絡方法
携帯電話及びインターネット(ホームページ、SNS等)
Ⅵ 鈴鹿亀山薬剤師会参加者:13名